こんにちは。こうち式整体セミナーを全国から治療家・セラピストの方を対象に東京大阪で開催させていただいております甲地直矢です。
こうち式整体セミナーの内容では、整体技術に関して大きな3つのカテゴリーが存在します。
この3つのカテゴリーの技術がすべての施術法の根底にあり、基本技術になります。
1つめのカテゴリーは、施術者の力をそのままクライアントの体の深部まで伝える「力の伝導」。
2つ目は「体の繋がり」と「施術工程の順番と方法」
3つ目は「施術者の勘」と「施術者の感覚」
今回のコラムの内容は2つ目の大きな整体技術のカテゴリーでもあります「体の繋がり」ということについて考えて行きます。
こうち式整体セミナーで使われる施術理論の「体の繋がり」とはどういうことなのか？
体の構造とは上半身と下半身は同じような構造をしています。
骨の構造から考えますと、上肢では上腕骨1本・橈骨と尺骨の2本・5本の手掌部分とお考えください。
下肢では大腿骨1本・脛骨と腓骨2本・5本の足指。
100％同じような形ではありませんが構造は同じだということが理解できるとおもいます。
また、上腕骨と大腿骨の上端は球関節の上腕骨骨頭と大腿骨頭です。構造も似ておりますし
それぞれの構造が同じ数だということで似ております。
また、球関節がつく腸骨と肩甲骨は平たい骨です。
この骨は体全体の代謝に関して重要な部位になります。
筋肉で考えても、肩甲骨の構造は肩関節の大結節・小結節などに停止をします斜め上の方向に筋肉の向きは走行しております。
腸骨の殿筋群も、大転子に向かって走行しておりますので1つの方向に走行している構造がにているのをご確認下さい。
このように、上肢帯部分と骨盤部・上肢と下肢の構造は完全に同じ形ではありませんが似ているのをご確認出来ると思います。
これら、合致する部位や部分などは繋がっている部位になります。
施術の流れを考えた時に、この部位の繋がりも考えて検査法を用いていくと検査では陽性が出ることがあります。
施術結果としていい方向に向かう時がありますのでおススメする理論です。
「体の繋がり」理論を肩関節周囲炎施術につなげて考えた場合はどうなるのか？
では、こうち式整体セミナーでおこなわれている2つ目のカテゴリー理論としての
「体の繋がり」に関して、肩関節周囲炎施術を例にあげて考えてみたいとおもいます。
上記にも記した通り、肩関節の球関節は股関節の球関節と繋がっているという理論です。
肩関節周囲炎（４０肩・５０肩）の方を担当された先生も多いとおもいますが
大概、肩関節周囲炎の疾患を持つクライアントで特に急性期の症状を持つクライアントは
肩関節の可動制限の他にも股関節の可動域が狭く、制限がかかっていると思いませんか？
股関節の可動域制限と肩関節の可動域制限もつながっているため
どちらかに障害を持つ場合は、もう一方の繋がっている関節や筋肉も影響しているということが理解できます。
肩関節の挙上痛があり、可動域制限があるばあいですが
施術で全く改善しない場合などどうしていいか分からない場合がありますが、そういったときには
こうち式整体セミナーで使っている体の繋がり理論で合致する部位や筋肉・関節などをかんがえ、肩関節であれば
股関節などを見ていくと肩の痛みが軽減し、挙上していくそんな可能性もあることを体の繋がりといいます。
「体の繋がり」他にはどういった繋がりがあるのか？
こうち式整体セミナーの理論での体のつながりは、筋肉・骨格・関節・経絡・経穴・内臓・症状・筋膜・その他
ありとあらゆる繋がりを意識しております。
全部は今回のコラムではお伝えすることが出来ませんため、このコラムではその中にも存在する代表的な体につながりとして
他の部分を考えていこうとおもいます。
まず、頭蓋骨に存在する乳様突起。胸鎖乳突筋が停止する場所です。乳様突起と骨盤部のＡＳＩＳの部位はつながっています。
ＡＳＩＳは縫工筋や大腿筋膜張筋などが付着する部位です。下肢の症状には大きく影響させる部位になります。また、骨盤の歪みとして
使うことも多々あります。
経穴で代表的なのは
手三里 ＝ 足三里です。
前腕部と下腿部はつながっていることを上記で記しました。そのまま、前腕部を下腿部の横に添えてみてください。
前腕部の伸筋群（背側）を横に持っていくと、手三里と足三里がほぼ同じような位置に存在するのを確認が出来ます。
ここはつながりがあり、この辺に違和感や痛みなどがある場合は考えていくべき所でもあります。
こうち式整体セミナーの施術法として使う体のつながり理論ということは多くの繋がりが存在し、それらを検査して陽性か陰性を判断していきます。
筋肉どうしの繋がり。骨どうしの繋がり。神経どうしのつながり。
内臓と筋肉・骨格のつながり。すべてつながっていますし
考えて施術すると面白いものがあります。
甲地直矢
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