肩関節周囲炎(50肩)への筋肉治療アプローチ法

 

肩関節周囲炎の治療は、私たち治療家にとっても良く治療する疾患であり、また患者さんにとって、治せる症状と治せない症状がはっきりと分かれるという何か腑に落ちないときもある疾患でもあります。

 

 

何故なら、当セミナーの神技望診治療セミナーのテクニックを持ってでもそのような状況に出くわすこともあり、当セミナーの場合は「2次的な反応筋」や「原因特定検査法」これらをもって、イレギュラー的な治療に出くわした場合に対応できるようにそのマニュアルは組んでおります。

 

 

今回は、当セミナーにおいての肩関節周囲炎の治療について

・考え方

・アプローチ

・重要筋

 

 

この3つを1つずつ考えて行こうと思います。

筋肉治療を用いての50肩への治療においての考え方としては、たびたびコラムでもお伝えしている「間接法」を用いての治療がメインになるケースが多いです。

 

 

間接法とは、患部を直接治療をして行くわけでもなく、患部と違う部位を治療して間接的に患部の痛みを軽減、治していく治療法になります。

ということは、当治療家セミナーにおいての筋肉治療法を用いる時に先ず肩関節周囲炎治療について考えて行くべきポイントは、

 

 

間接的なアプローチがメインになるということは痛みの原因は他にあり、結局は患部の肩の痛みの原因は他から来ている。と言うような考えをもって、少しずつ治療をおこなっていくこと。にあります。

 

 

甲地も同じ、セミナーでおこなっている筋肉治療を普段使っているのですが、ほぼ100%「間接法」で患部の痛みを改善~消失させていっています。

 

 

正直、間接法の筋肉治療が多い疾患は「肩関節周囲炎(50肩)」と「腰痛」の2つの症状が代表的な疾患です。それくらい肩関節周囲炎(50肩)の治療においては間接的、いわゆる痛みの原因は他の部位から来ているという症状にあります。

 

 

もちろん、直接的なアプローチにおいても改善をします。それはそうです。解剖学的に考えても靭帯・筋肉・腱などの引き攣れにより肩に痛みを引き起こしていることも多いため、筋肉治療を使ってそれらを改善させていきます。

 

 

いわゆる、直接法と間接法を両方と使う事なのですが、間接的なアプローチは絶対にひつようになります。では、肩関節周囲炎(50肩)について当セミナーではどのような考え方や治療の流れなのかを考えて行きたいのですが、

 

 

 

今日は、基本的なアプローチにおいても絶対におこなう部位。を考えて行きたいんです。

何故かと言うと、筋肉治療においては筋肉1つだけということはないのですが、色々と考えて行ってしまうとこんがらがるんですよ。

 

 

特に、肩関節周囲炎(50肩)の治療は。。。

 

 

先ず「ここを押さえましょう」と言う部位、ここを中心にして色々と考えて行きましょう。

 

 

肩関節周囲炎(50肩)の筋肉治療の考え方とは?

 

 

神技望診治療セミナーの筋肉治療で肩関節周囲炎の症状をおこなって行く場合、上記にも記しましたが、間接的なアプローチと直接的なアプローチ、この2つが存在します。

 

 

直接的なアプローチというのは、患部です。患部のひきつれを治療していきます。

治療家セミナーではこれら、直接的な治療を

 

「基本処置法」と言っています。資料にも「基本処置法」と言うように記しているのですが

この基本処置法は肩関節周囲炎の治療においては少しの時間ですみます。

 

 

 

何故なら、肩関節周囲炎の治療においては、基本処置でおこなっていく部位はとても少ないからです。

 

 

・痛みのある個所か筋肉

 

先ず、1つ目ですが患者さんの痛みのある部位を治療していきます。どんな方法でも良いのですが、痛みの改善をおこなう評価法なのですが、これは「圧痛」を指標としています。

 

 

その患部の部位の筋肉をしっかりと捉え、しごくんですね。筋繊維に対して垂直に切っていく事なのですが、その時に発症する圧痛レベルを改善させていくんです。

言葉で書くと非常に簡単ですね。じつは実技で参加者の方が綱づくのがこの部分なんですね。

 

 

この「しごく」アプローチをしっかりとおこなうことで評価が正しく出来るじゃないですか?だって、その圧痛の評価をしていくわけですから、筋肉をしごく方法が先ず出来ていくように治療セミナーではおこなっていくわけですが、何が厄介なのかと言いますと

 

 

 

今までやったことのない、もしくは初めて聞くような筋肉のしごき方をおこなって行くために、参加者の先生やセラピストのの方は戸惑うんです。でも最初だけです。

 

 

まず、治療というよりも筋肉に対して「しごく」という方法を知って行ってほしいために、当セミナーの進行の仕方としては、そのしごき方をおこなって行くんですね。

 

 

要は、評価を正確におこなって行くためにどのような筋肉のアプローチをおこなっていくのか?ということなのです。

 

 

(筋肉へのしごき方の基本)

 

 

参加者の先生やセラピストがとまどう「しごき方」について考えて行きたいと思います。

筋肉に対して「しごき方」要は評価していくためのしごき方が変わるのですが、底辺である方法は一緒なんです。

 

 

1:4指を使うのですが、特に中指を使う。

 

先ず、どこの指を使うのか?と言う問題ですが4指を使います。拇指ではありません。

この4指を駆使しますが、それぞれ指の長さが違うためどのように4指を使うのかと言いますと、基本4指を揃えておこなうために一番長さがある、中指を中心に筋肉をしごいていく動作をおこなっていくんですね。

 

 

そして、DIP関節・PIP関節は屈曲をします。指先でおこなって行きます。この部分が戸惑う事なので、これから当セミナーの参加をかんがえている先生、セラピストの方は

 

筋肉をしごく動作があって、その動作的にはDIP関節・PIP関節を屈曲してMP関節はそのまま伸ばして(まっすぐ)この状態が基本の姿勢だと言いうことを理解していて欲しいんです。

 

 

この基本姿勢が一番正確に評価できます。鷹や鷲の手などイメージできますか?あんな感じです。

 

 

鷲手などのイメージありますよね?あんな感じなのです。指の先で筋肉を捉えてうごかしていく。先ずは手の基本姿勢から作っていくんですね。

 

 

2:筋肉に対して垂直に手を置く。

 

これはどういうことかと申しますと、その筋繊維に対して垂直に手掌を置くということなんです。例えば、筋繊維が縦に走っているのであれば手掌の位置は横に向けて筋肉にコンタクトをする。

 

 

筋繊維が横に走行をしているのであれば、手掌の位置は縦に向けて筋肉にコンタクトをする。この姿勢です。よって、どういうことがあるのかと言うと、手掌を横に置くのか?縦に置くのか?によって、施術者の体勢が変わってきます。

 

 

腹臥位・側臥位・座位によってなども施術姿勢が変わってくるので治療家セミナーでしっかりとすべておこなって行きます。

 

 

話を戻しますが、手の基本姿勢を作って手掌の向きは筋繊維に対して垂直にコンタクトをします。

 

 

3:筋肉を押す度合い

 

1と2で筋肉に対してのコンタクトを行ったら、次は筋肉を押して行くのですがどれくらい筋肉を押して行くのか?という問題になります。筋肉をフルMaxで押すのと、弱押でおすのとでは、評価が全然違ってくるじゃないですか?ここもすごく大事な項目になります。

 

 

 

まず、基本的に押す度合いですが筋肉を押して行ったときに筋硬結を感じて欲しいんですね。この、筋硬結が押す基準、押して行くレベルになります。筋肉の硬結がどこで感じられるのか?ということなので結局これも、「数稽古」をすればだれでも理解できるようになります。

 

 

それで、またうるさい甲地ですが筋硬結を見つけて押して行くのは理解できるのですが、そのレベル。

 

 

1回目の筋肉硬結を感じる。という意識を持ってほしいんです。1回目の筋硬結を過ぎるとまた、その深層の筋硬結にぶち当たるんですね。だから強圧にしようとすればドンドン押さなくてはならないし、深層筋だって筋硬結を知るわけです。

 

 

だから、限界地点の筋硬結まで押さなければならないのか?

と言う問題ですがそんなことはなく、1回目の筋肉の硬結まで押して行けばいいのです。

最初は、集中をして練習を繰り返します。とにかく工程が多いでしょ?

 

 

だから、簡単に筋肉を「しごく」といってもここで参加者の先生やセラピストのかたはつまづくのですが、筋肉治療にしたって他の治療にしたって評価というものは必ずあるので、しっかりと1つ1つの工程を確認をして集中をしてマスターをしてほしいんです。

 

 

 

4:筋繊維に対して大きく動かしていく。

 

 

4の筋繊維に対して大きく動かしていく。これが評価法の最後の工程になります。

ちょっと、ここまでのおさらいをしましょう。4つも工程がありますからね。

 

1:手の基本姿勢を作る

2:筋繊維に対して垂直に手をコンタクトをする(施術姿勢が変わる)

3:1回目の筋硬結まで押して行く。それが押して行く強さの基準になる。

 

 

ここまで来ました。3までの工程が終わったら、3の押したままの強さをキープしながら、筋繊維より大きく動かしていきます。筋繊維より大きく動かしていく。と言うのがキーポイントになります。これが出来ないと正しい評価にならないですね。

 

 

たとえば、上部僧帽筋を「しごく」工程を考えて行く場合に、3までの工程をおこなったら上部僧帽筋の筋繊維の太さありますよね?この筋繊維より大きく動かしていきます。

 

 

動かす方向としては、手掌を上下に動かしていきます。その時に治療セミナー(神技望診治療セミナーでよくあることなのですが、4の工程を筋繊維の太さより大きく動かしていないために、正しい評価が出来ないというパターンが目立つんです。

 

 

筋肉の太さより上下に大きく動かしていく。これも治療セミナーでおこなって行くのですが、ここではこういった1つ1つの工程があるんだな?という気持ちでコラムを読んでいただければと思います。

 

 

 

筋肉の太さより小さく動かすと、筋肉中をグリグリやっていることになるので正確じゃないです。例えばこれが「強揉み」の方であれば、弱い圧でマッサージされているみたいで評価されず逆に「もっと強くして」なんていわれそうです。

 

 

 

そうではなく、どんなマッサージ慣れしている人でも、1~4までの工程をおこなうことで

「圧痛」が出ます。押す力のレベルが1回目の筋硬結と言う事なので、そんな強く力を使いません。

おこなってみればわかると思います。参加者の先生やセラピストの方は

 

 

「こんなに弱くても圧痛が出るんですね」とこの段階をご理解した方は皆、言います。

 

 

患者さんによっては、圧痛を「痛み」と捉える人も少なくありません。評価にならないんですよね。それでは。

 

 

患者さんは、いくら言っても理解するものではなく、感じたままにしか対応しないじゃないですか?

 

そのために、私たち施術者としては圧痛を評価する場合はどんな人でも圧痛を出していく行為をしなければなりません。

 

しかし、そこには力で勝負するのではなく技で勝負し施術者側は力を使わない治療をおこなって行きましょう。

 

 

 

筋肉治療の評価基本操作:「しごく」のまとめ

 

 

では、筋肉治療における「しごく」という評価法のまとめをして行きましょう。

 

1:手の基本動作を作る

 

DIP関節・PIP関節は屈曲をします。4指を使います。特に中指を使います。この基本動作はどこの筋肉でも同じです。そして、MP関節はまっすぐです。

 

イメージとしては、鷲手や鷹の手をイメージしてみてください。先が曲がって先で踏ん張っていく。何かを捉えていくようなイメージです。筋肉治療の評価としては、指の先で筋肉を捉えてしごいていきます。

 

 

 

2:手掌(手)を筋繊維に対して垂直にコンタクトをする

 

筋繊維の方向に対して垂直においてください。そのために無理な体勢になる場合は、ムリにならない体勢に方向を転換を考えて行ってください。腹臥位・側臥位・仰臥位・座位と施術者の体勢が変わって行きます。

 

 

 

3:1回目の筋硬結まで圧を入れる。

 

 

筋肉に対して押して行くレベルですが、筋硬結まで圧を入れていくとことが評価になります。その時にフルMaxで圧を入れていくのではなく、1回目の筋硬結まで圧を入れていくだけでいいのです。

 

 

4:筋繊維(筋肉の太さ)より大きく上下に動かす

 

圧を入れたままの状態で、捉えている筋肉の太さより大きく上限に居動かして行ってください。4の筋肉の太さより大きく動かすという行為が参加者の先生セラピストの方がつまずきやすい工程になっていますので、参加を考えている先生やセラピストの方はこのコラムをお読みになりながらよく理解をしてほしいんですね。

 

 

以上が、筋肉治療に対する圧痛の評価法になります。あくまで評価ですがどうですか?

4つの工程なのでそんなに難しくなくスムーズに出来ますよ。数稽古をして行けば誰にでもすぐに出来ますので、先ずは、筋肉治療をしていくのであれば

 

 

正確な評価法

 

をおこなっていけることが、治療により結果が断然変わって行きます。

筋肉アプローチに対する評価法は筋肉を「しごく」ことで圧痛レベルを評価していく。ということをかんがえていきましたがどうでしょう?理解が出来ましたでしょうか?

 

 

ここからは、今日のテーマでもあります肩関節周囲炎の治療に大事な腕橈骨筋を考えて行きます。

 

 

そのあとに、頸部を考えて行きます。

何故、腕橈骨筋が大事なのか?何故、頸部が大事なのか?

 

 

 

肩関節周囲炎の治療での腕橈骨筋の考え方

 

 

 

肩関節周囲炎の治療に、重要な筋肉とうのがやはり筋肉治療においてはありまして、その中でも当セミナーの筋肉治療においては腕にある

 

腕橈骨筋

 

 

が重要なります。このコラムをお読みくださっているあなたは、これはノウハウになるため覚えておいてください。

 

神技望診治療セミナーでも腕橈骨筋は必ずおこなって行く筋肉です。事前にどのような効果とどのような触察~治療をしていくのか?を知っていただければ、神技望診治療セミナーに参加した時などにスムーズに腕橈骨筋の治療が出来るようになります。

 

 

 

セミナーに参加をせずに、自らが色々とおこなったとしてもそれは情報を集めただけで動作的には良く分からない分野ですよね?

ここで私が公開する理由は、神技望診治療セミナーの各症状別治療法セミナーに参加するために公開しているのですから。

 

 

さて、腕橈骨筋。何故1つの筋肉を挙げたのか?ということですが

肩関節周囲炎(50肩)の筋肉治療において、腕橈骨筋は頸部の筋肉を弛緩させる、もしくは頸部の筋肉が弛緩しやすくなる状態に持っていく事が出来る重要な筋肉なんです。

 

 

腕橈骨筋の威力はすごく、肩関節の周囲で代表的な三角筋やインナーマッスル群の筋肉まで、反応をおこすような筋肉なんですね。

 

 

事、腕橈骨筋の筋肉への治療はもはや、治療家にとっては必須になります。

腕橈骨筋を考えて行きましょう。

 

腕橈骨筋

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起始:上腕骨外顆から上4~5cmほどの上腕骨外側に位置する

停止:橈骨茎状突起

神経:橈骨神経

作用:前腕撓屈・回内

 

ざっと簡単に記してみました。まず神経に特徴がありますよね?

橈骨神経というと、前腕の伸筋群の神経になります。腕橈骨筋は伸筋群の神経支配になります。

しかし、腕橈骨筋は屈筋に作用をする筋肉です。

屈曲に作用するのに、伸筋群の神経が支配している筋肉。というのが分かります。

 

 

まず、腕橈骨筋の筋肉治療に対しての特徴を考えて行きます

 

1)頸部の筋肉にとってすごく効果のある筋肉になる。

 

腕橈骨筋と言えば頸部筋を考えてください。この筋肉を治療を確実にしましょう。

頸部の筋肉に影響を与えます。では、頸部の中でも特にどの筋肉に影響を与えるのか?

 

 

腕橈骨筋の筋肉治療で反応を起こす筋肉(その1)

 

・斜角筋群

体形によってその影響させる斜角筋は変わって行きます。

先ず、猫背気味の体型に対する腕橈骨筋へのアプロ―チで影響させる斜角筋になると、前斜角筋がに影響を大きく与えるようになります。

 

肩関節全体が内旋(前の方に向いてしまう)してしまうことにより

小胸筋や大胸筋にも影響を与えるようになります。大胸筋は腹直筋硝に付着するために、腹筋の硬結も生むようになります。

 

斜角筋は腹筋と連動をしているんですね。斜角筋の反応は腹筋硬結にも影響を与えていくためにどの斜角筋にも影響が考えられますが、その前に小胸筋や大胸筋に大きな影響を出しているために、

前斜角筋が反応を起こし始めます。

結局、体系によりその反応筋は変わるのです。

猫背の場合は、前斜角筋に大きな影響を与えます。

 

もし、あなたが猫背の筋肉治療をおこないたい場合は是非、前斜角筋を考えて治療をすることをおススメします。

前斜角筋は、触察に気を付けて行くと良いかと思うんですね。

腕神経叢と胸鎖乳突筋のとなりに存在するため、ちょっと触察を誤ると特に腕神経叢に触れることになり

上肢に痺れを生じさせかねないので、そこだけ気を付けていくように神技望診治療セミナーの筋触察ではおこなっているんです。

 

前斜角筋

起始:頸椎3番から頸椎6番の横突起の前側に付着。

停止:第一肋骨、リスフラン結節に付着

神経:頚神経叢

作用:頸部の屈曲・頸部の側屈・第一肋骨の引き上げ

 

前斜角筋の作用の特徴としては、第一肋骨の引き上げがあります。呼吸作用にとって重要の為、前斜角筋という短い長さの筋肉でも、呼吸においての肋骨の引き上げが関与するということです。

 

また、前斜角筋で忘れていけないのが、「胸郭出口症候群」ですよね?

胸郭出口症候群は、前斜角筋と中斜角筋に挟まれた腕神経叢が斜角筋の硬結により絞扼されます。

その結果、腕神経の走行上が上肢に走っているために上肢に強い痺れを引き起こす症状です。

 

 

・ストレートネックの体型の場合

ストレートの場合は、後斜角筋です。これは本当に硬結していますよ。よく見ると後斜角筋は硬結していますし、また、神技望診治療セミナーの筋肉治療においての原因を特定検査をおこなって行っても

痛みの原因として陽性が出やすい筋肉です。

 

 

ここで、もう覚えてしまいましょう。ストレートネックは後斜角筋だということを。

ほぼ100%後斜角筋は関与します。

後斜角筋の触察の特徴ですが、頸椎の棘突起のすぐ横に存在します。

 

触察的に成功させる秘訣は、この頸椎の棘突起を基準として触察をして行くことをおススメします。

良く分からなかったら頸椎の棘突起を触ってそのすぐ横。と覚えるんですね。

 

後斜角筋

起始:頸椎5番から頸椎7番までの棘突起の後に付着

停止:第2肋骨の外側

神経:頚神経叢

作用:頸部の伸展(後屈)と頸部(側屈)

 

簡単に記してみました。特徴としては上記にも記しましたが頸椎の棘突起の側、横突起の後側に付着するということです。

そして、頸椎の5番から7番と言うことは下部頸椎になりますから、下部頸椎の棘突起のそぐ横に後斜角筋は存在するということ。ここまでくれば触察は簡単になりませんか?

 

そして、作用的に考えると第肋骨に付着しているためこれも、前斜角筋と同じ肋骨を引き上げている作用になりますよね?そうです。重要な呼吸を補助している筋肉の為、疲労しやすく硬結しやすいのが特徴です。

 

アプロ―チの特徴としては、頸椎横突起の後に付着しているため、圧は上から(背部側)下の方向(体前側)になります。

よくある間違いの圧の方向ですが、頭部側から足側に向かって圧を入れていく間違いです。

後斜角筋の圧の方向は背中側から体前側になります。

 

そして、上記にも記しましたが神技望診治療セミナーの筋肉アプローチの評価法をおこなって行く場合、首相は筋繊維に対して垂直に置くことが前提になりますので、後斜角筋は頭部側から足側に走行しています。要は縦に筋繊維は走行していますので、手の置き方は横にしてコンタクトをして行くんですね。

 

 

後斜角筋の筋繊維は縦に走行しています。手の置き方は垂直の正中線に対して横にコンタクトをして行きます。

そのまま、横に後斜角筋の筋肉の太さより大きくすごい定期ながら圧痛のレベルを患者さんに聞いていきます。

 

これが後斜角筋の特徴になります。ストレートネックの体型には後斜角筋ということをもう、覚えてしまいましょう。

 

・中斜角筋

中斜角筋の特徴は、上記にない体型が腕橈骨筋を治療してから反応しやすくなるという事なんですね。

上記の前斜角筋は、肩関節が内旋を起こしている猫背気味の体型。後斜角筋は、頸椎や脊柱がストレートっぽい、またはストレートの体型。

中斜角筋は、それ以外よくある体型に反応するという筋肉と言うことです。

 

甲地の場合ですが、臨床においてはほぼ中斜角筋を筋肉治療をしていますし、また今回の肩関節周囲炎(50肩)の筋肉治療においての腕橈骨筋と関与する筋肉で考えて行く場合は、中斜角筋を考えて行きます。

 

中斜角筋

起始:頸椎2番から頸椎7番の横突起の側面に付着

停止:第一肋骨のリスフラン結節に付着

神経:頚神経叢

作用:頸椎側屈・第一肋骨を引き上げる

 

簡単に記してみました。もっと細かくあると思います。中斜角筋の大きな特徴としては起始が頸椎2,3番から頸椎7番と言うことでほぼ全部の頸部域に付着をしているため、頸椎に非常に影響のある筋肉だということが理解出来ます。

 

頸部筋を筋肉弛緩をさせていく時に、中斜角筋を治療をしていく事がとても有効なんですね。

そして、やはり斜角筋です。肋骨の挙上が入っているため呼吸筋ですよね?呼吸の補助的な筋肉なのですが斜角筋はよく使われるため、特に中斜角筋は筋肉の硬結をしやすくまた、触れることも容易の為すぐに硬結しているのが理解できます。

 

そして、前斜角筋にも出てきましたが、胸郭出口症候群も関わります。胸郭出口症候群に関しては上記に記しましたので、上記を確認ください。

 

中斜角筋の筋肉の触察についてです。これは起始の部分に特徴を考えて行けば理解出来ます。

頸椎の横突起の横河に付着するので横から体幹部の正中線に向かって圧を入れていく形になります。

 

 

なので、施術者の姿勢を頸椎の横に移動をします。そこから頸椎の横突起を確認してみてください。

そのまま頸椎の横突起に触れてみてずらさずに正中線に向かって圧を入れて行きます。すぐに押している圧がずれやすいので気を付けてください。

ずらさないように圧を入れていくのが特徴です。

 

 

以上が腕橈骨筋を筋肉治療すると反応する筋肉の1つとして斜角筋の特徴になります。

 

 

腕橈骨筋の筋肉治療で反応を起こす筋肉(その2)

 

腕橈骨筋の筋肉治療で反応を起こす筋肉として上部僧帽筋があります。

上部僧帽筋を考えて行きます。

 

上部僧帽筋

起始:項靭帯に付着・後頭骨の上項線

停止:鎖骨外側2分の1、または鎖骨外側3分の1

神経:頚神経と副神経

作用:肩甲骨を引き上げる・頸部伸展に大きく作用

 

簡単に記してみました。もっとあると思います。先ず、上部僧帽筋の大きな特徴としては触察が簡単なので筋肉の硬結を確認するのがすぐに終わり、僧帽筋の弛緩においても基本的なアプロ―チになりますのでそんなに難しくない筋肉だということが理解できます。

 

 

神技望診治療セミナーの筋肉治療で重要な筋肉と考えられていて、甲地のこのコラムでもたびたび出てきている上部僧帽筋。この筋肉は覚えていて欲しいのが、どの症状や疾患に対してもこの、上部僧帽筋は関与するという事なんですね。

 

 

たとえば、変形性膝関節症にしても、股関節痛にしても、成長痛にしても、

足底筋膜炎にしても、上肢末端の腱鞘炎にしてもどの症状に関しても上部僧帽筋に筋肉の評価法を使って圧痛がある場合がとても多く、他の筋肉ではこのような反応はありません。

 

 

なので、上部僧帽筋の筋肉評価において圧痛があった場合は他の疾患に痛みが残っていたりまた、症状の痛みの改善が取れない場合は、上部僧帽筋に圧痛があることを考えて行くのがベストなんです。

それだけ、上部僧帽筋は重要、且つ筋肉治療をおこなって行く上で大事な筋肉になります。

 

 

上部僧帽筋の触察ですが、座位の場合は背側に施術者は位置をします。

そしてコンタクトポイントは停止部分の経穴でいうと「肩井」の部分におこなって行きます。

筋繊維の方向は「横」になります。なので施術者は背側少し横に位置をします。

そのまま患者さんの背側側から体の前、体前面に向かっての圧の入れ方になります。

 

 

座位と腹臥位の方法は変わって行きますので、神技望診治療セミナーでしっかりとおこなって行きましょう。

上部僧帽筋は、腕橈骨筋の筋肉治療で反応する筋肉になります。

なので、腕橈骨筋をしっかりと治療出来たかどうかの評価を上部僧帽筋の評価法を使って圧痛のレベルを確認をして、圧痛レベルが改善されれば、腕橈骨筋はしっかりと治療できているという判断にもなります。

 

 

神技望診治療セミナーでおこなっている腕橈骨筋の触察法

 

ここでは、腕橈骨筋においての腕橈骨筋の触察を考えて行こうと思います。

腕橈骨筋は、押すのではなく「引っかける」です。押す評価法は治療結果をあいまいにしますのでおこないません。

 

引っかけるとはどういうことなのでしょうか?

これは、動画でレクチャーをしているのでこちらを見て確認をしてみてください。

 

 

頚椎症治療に有効な腕橈骨筋の触察法・アプローチ

 

 

いかがでしたでしょうか?腕橈骨筋は押すことではなく「引っかける」が正しい触察になります。

また、この触察をおこなって行く上で次に出てくる「痛みの原因を特定する検査法」がとてもスムーズに出来ます。

詳細は後日、このコラムでご紹介をして行きたいと思います。

 

 

さぁ、肩関節周囲炎(50肩)の筋肉治療において重要なことを記していきました。

解剖学を交えてのご説明なため知識としては理解出来やすかったのではないでしょうか?

 

 

今日の動画レクチャーですが、神技望診治療セミナーの筋肉治療において

コラムに記したことと肩関節周囲炎(50肩)の治療を繋げた

 

とても基本的な部位、必ずおこなう部位をご説明しております。

上記の筋肉をおこなって行く上で、この部位をおこなって行きます。

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